どんな仕事をするにしても、人間関係の悩みは尽きないものです。
介護士も例外ではなく、離職理由の上位にはいつも【人間関係】が挙がってきます。
今日は介護士で人間関係に悩む方の解決策を、介護士歴15年目の僕がお伝えしていきます。
✔本記事の内容
- 介護士によくある人間関係の悩み
- 介護士が職場の人間関係を良好の保つ方法
- 働く前に職場の雰囲気や人間関係を知る方法
✔本記事の信頼性

僕は今年で介護士歴15年目に入り、今まで7つの施設を経験してきました。新人の頃は人間関係によるトラブルや悩みがあり、それが嫌で辞めたいと思ったことも何度もあります。それでも少しずつ人間関係を良好に保つコツみたいなものが分かり、今では楽しく仕事ができています。
もし今人間関係に悩んでるなら安心してください。
この記事に書いてあることを実践すれば、職場の人間関係に悩まず、毎日の仕事を楽しむことができます。
介護士の人間関係あるある

介護士の人間関係の悩みの対象は、90%が同じ職場の人と答えています。
(※ソラジョブ介護さんのアンケート参照)
その中でも多かったのが以下の5つ。
- 仕事に対する考え方の違い
- 威圧的な態度で接してくる
- 仕事に協力してくれない
- 仕事を押し付けられる
- 陰口を言う(変な噂を流す)
仕事に対する考え方の違い
介護の現場だと、利用者のペースに徹底的に合わせる人と、時間を気にして効率的に仕事を進める人で対立することがよくあります。
これはどちらも正解でありバランスが大切。
限られた時間でベストな介護を提供するのが、介護のプロだと僕は思います。
考え方に違いが生じるのは仕方ありませんが、違うからって相手を否定するのは違います。
お互いの考えを尊重しながら、良いとこをミックスして仕事に活かしていきたいですね。
威圧的な態度で接してくる
これに関しては論外ですね。
経験豊富なスタッフが、経験浅い新人さんや中途入社の方にありがちなパターン。
たしかに人間には相性があり、合わない人やムカつく人がいるのは仕方ありません。
でもだからって、威圧的に相手がビビるような態度は絶対にしてはいけない行為。
気に入らないことや嫌なことがあるなら、しっかりと相手に伝える、もしくは上司や同僚に相談するなどがいいのでは。
もし威圧的な態度を取るスタッフがいたら、とりあえずシカトしましょう。
仕事に協力してくれない
どこの職場にも一人はいる非協力的なスタッフ。
ただ本人が協力するべき状況を把握してない可能性もあるので、まずは一言「手伝ってくれませんか?」と伝えましょう。
実際に僕は自分の思い込みで、手伝ってくれないスタッフにイライラしてましたが、ある時「これお願いできませんか?」と聞いたら、「全然いいですよ」と笑顔で引き受けてくれました。
ただ空気が読めないというだけでしたね。
言ってもダメな場合は、即上司に相談でOK。
仕事を押し付けられる
介護職は仕事の線引きが難しく、誰がどの程度仕事をするのかが明確に分かりません。
だからなのか、上司が部下に自分の仕事までも押し付けて、自分は何もしないという状況が生まれる。
アホな上司は、部下に仕事を任せることと押し付けることを混同してるんですよね。
仕事を任せる場合は、部下を信頼し見守りながらアフターフォローもある。
仕事を押し付ける場合は、ただただ「これやっといて」と言い放ち自分は消える。
もし押し付けられたと感じたら、ハッキリNO!と伝えましょう。
それで威圧してきたら、パワハラ確定なんで上司に密告でOK。
陰口を言う(変な噂を流す)
噂好きなスタッフさんって、どこの職場にもしますよね。
真実ならいいんですが(真実でも言っちゃいけないこともありますが)、だいたいの噂話って二転三転して話が盛られてるんですよ。
例えば、オムツ交換した時に、ちょっと尿量が多いと「〇〇さん排泄介助していないよね」とか、ある人が夜勤した日に利用者に痣があると「〇〇さん虐待してんじゃないの?」みたいに、根拠もない話をする人がいるんです。
ちなみに僕は、ある女性スタッフとたまたま夜勤がかぶることが多かったので、なぜかその方と不倫関係ということになってました。(もちろん実際はまったく何にもございません。)
陰口や噂話はしないことはもちろん、聞く耳持たないのも平和に過ごす秘訣です。
介護士が職場の人間関係を良好の保つ方法

介護の仕事はただでさえ、認知症の方や重度の障害を持つ方々を介助してるので、ストレスが溜まります。
その上、職場の人との人間関係までストレスを感じたら辞めたくなりますよ。
ここでは、僕が今まで実践してきた人間関係を良好に保つ方法を紹介します。
そもそも関わらない
まず始めにするのが、嫌な人とは関わらない。
とは言っても、介護の仕事をしてると同じフロアになったり、一緒に入浴介助したり、2人夜勤の相方という最悪なパターンもあります。
なので挨拶や仕事の話はするけど、それ以外の話は一切しないモードに入る。
僕はだいたいこのパターンで、トラブルや人間関係のストレスもなく心穏やかに仕事ができています。
ただこれは徹底しないと意味がないので、とにかく仕事以外の話はしないというのが鉄則。
気付いたら嫌いな人が空気みたいな存在になって、まったく気にならなくなります。
第三者に相談する
自分から関わらなくても、向こうから仕掛けてくる奴には誰かの助けを借りる必要があります。
管理職などの上司に相談するのが、一番手っ取り早いんですが、それが嫌ならまずは同僚に相談してみましょう。
僕の職場では、「なんでもコールセンター」みたいなのが本社に設けられており、仕事や家庭、人間関係の悩みなど、どんなことでも相談できるようになっています。
介護業界でも、わりと大きい企業だと相談受付窓口があるようです。
職場を変える
どうしてもこの人とは働きたくないってなったら、職場を変えることをおすすめします。
僕は以前の職場で、どうしても生理的に無理だなって思う上司がいて、ストレスで精神的に病みそうになったので、転職を決意しました。
職場を変えるのは、色々な手続きで大変なこともありますが、人間関係に悩み心の病気になるほうがよっぽど大変です。
実際に転職して今の職場に移りましたが、人間関係はよくさらに給料も上がり残業もなくなったりと良いことばかりです。
実際に転職によって、どのように収入などが変化していったかはこちらの記事で解説しています。
⇒現役介護士のリアルな給料明細を大公開【35歳の手取りはいくら?】
働く前に職場の雰囲気や人間関係を知る方法

働く前に職場の雰囲気を知る方法は以下の3つ。
- WEBサイトやSNSで口コミチェック
- 実際に施設を見学させてもらう
- 転職サイトに登録して情報取集
WEBサイトやSNSで口コミチェック
気になる施設については、WEBサイトやSNSなどで情報をチェックすることができます。
WEBサイトであれば「転職会議」というサイトが、多くの企業を取り扱っており、自分が行きたい施設の情報が出てる可能性もあります。
最近はSNSで活動内容などを発信してる施設やスタッフの方もいるので、検索してみるのもあり。
もし知り合いが働いたことのある場合は、その人に聞くのが一番信憑性があるでしょう。
ただ、ネットや他人からの情報は過去のことであったりして今は改善されてる可能性もあるので、すぐに鵜呑みにせず参考程度にしておきましょう。
実際に施設を見学させてもらう
面接時に施設内を見学させてもらうのは、職場内の人間関係を知る効果的な方法です。
見学をする際は次の点に注意して見ましょう。
- スタッフ間や利用者に対する声掛けは丁寧かどうか
- 上司が部下に高圧的な態度を取っていないか
- 若くて経験の浅いスタッフが多すぎないか
見学してるにも関わらず、スタッフの口調が乱れてる場合は注意が必要です。
日常的にそのような状態である可能性が高い。
また経験の浅い新人スタッフが多い場合も注意が必要。
離職率が高く、職員が定着していない可能性があります。
転職サイトに登録して情報取集
転職サイトに登録することで、施設の内部情報をこまかく知ることができます。
(サービスはすべて完全無料なので、お金がかかることは一切ありません)
最もおすすめなのは「ココカイゴ転職」で、施設への独自インタビューをしていることから、他の転職サイトに比べてより内部情報を詳しく知ることができます。
さらにキャリアパートナー全員が、介護系の有資格者で介護に関する悩みや相談にも応じてくれるのはありがたいですね。
人間関係の悩みは多かれ少なかれ、どこの職場にもあると思います。
少しでもストレスを少なく働くために、入職前から職場の事前情報をしっかりリサーチしておきましょう。
転職サイトはこちらの記事にまとめてるので、ぜひチェックしてみてください。